Tax My Life

20代の市役所職員が税理士試験や税金について情報発信します。

税金を滞納しても家族の財産は基本的には差し押さえされません 

税金を滞納していると銀行預金やお給料を差し押さえされてしまったなんて話を聞いたことがあるでしようか。 

 

最悪の場合だと、自宅を捜索されてしまう場合もあります。

たまに、夕方のニュース番組でも、捜索の様子が放送されていることがあると思います。 

 

このテレビは友達から借りたものだ!とか、これは俺の物はない!とか、滞納者がよく言ってますよね。 

 

確かに、税金の差押えは、自分の財産でなければ、たとえ家族の財産であったとしてもすることができません。 

 

しかし、こんな場合は差押えされてしまう可能性があるということを説明していきます。 

 

 

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法律で「滞納者の財産」を差し押さえることになっている 

まず、前提として、差押えの対象となる財産は、滞納者のものでなければなりません。 

 

「滞納者のもの」というのは、滞納者が実際に所持していたり、滞納者の名義になっていたりする場合を言います。 

 

たとえば、現金の入った財布を滞納者が身に着けていたり、滞納者の名義になっている不動産がその例です。 

 

ところが、場合によっては、その「滞納者のもの」という判断が難しい場合があります。 

 

そんな時は、過去の判例だったり、法律から誰のものかというのを導くことになります。 

 

孫に自宅をあげたせいで税金が払えなくなってしまった場合 

税金を滞納しているのに、自宅を孫名義に変更した場合。

これはたしかに、自宅の名義は孫になっているので、「滞納者のもの」ということにはならず、一見、差押えをすることができないことになりそうですが、一定の要件を満たせばこの自宅を差し押さえて売ってしまうことができます。 

 

これは、自宅を孫にあげなければ、それを売って税金を支払うことができただろうということになり、滞納者の財産でなくとも、差押えをすることができ、これを売却して税金にあてることができるようになります。  

 

旦那に買ってもらったプランド物のバッグ 

旦那がお金を出して買ったブランド物のバッグだけど、実際に使用しているのは妻・・・というケースでは、このブランド物のバッグは、妻の物ということになります。 

 

夫婦間では、お金を出した人が誰かに係らず、実際に使用している人が所有者ということになります。 

 

そのため、妻が税金を滞納して、「このバッグは旦那に買ってもらったから私のものじゃない!」という主張は通らないわけですね。 

 

旦那が買った車を妻が使用している場合 

旦那名義で買った車だけど、実際に使用しているのは妻・・・という場合は、これは、旦那の物ということになります。 

 

先ほどのパッグの場合は、旦那がお金を出して買ったとしても、実際に使用しているのは妻であれば、妻の物となりましたが、車の場合は話が違ってきます。 

 

ポイントは、「名義が誰になっているか」ということになります。 

 

車の場合は、必ず名義を登録しなければなりません。名義が旦那になっている場合は、旦那の物ということになり、妻が税金を滞納している場合は差押えをすることができないのです。 

 

これに対して、バッグなど(動産といいます)は、名前を書くことができない(正確には記名されている場合が少ない)ため、実際に使用している人がその者の所有者ということになります。 

 

旦那にかけた生命保険の受取人が妻の場合 

実は、税金を滞納したときの差押えは、物だけではなく、生命保険も差押えることができます。

 

そこで、旦那にかけた生命保険の受取人が妻の場合はどうなのでしょうか。

 

この場合は、生命保険契約自体は旦那のものということになり、旦那に滞納税金がある場合は、この生命保険契約を差し押さえることができます。 

 

ただ、正確にいうと、生命保険を差し押さえるのではなく、保険に積み立てられている「解約返戻金を貰う権利」を差し押さえることになります。 

 

税金を滞納しても家族の財産は差し押さえされないが…

基本的には、たとえ家族であろうとも、個人の財産を分けて考えるため、税金を滞納していても、家族の財産を差押えることができません。 

 

しかし、法律の抜け穴を利用しようとする悪い人もいるので、そういったことに対応できるようになっています。 

 

 

 

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