Tax My Life

20代の市役所職員が税理士試験や税金について情報発信します。

【現役職員が語る】市役所へのクレーム5選 

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市役所で働いていると市民対応をする部署が多いので、クレームを受けることがあります。

 

こちらの対応が悪ければ、誠意をこめて謝らなければいけませんし、ほとんどの市民の方は納得してもらえます。 

 

しかし、数は少ないものの、どうしても市役所に文句を言いたいだけの人というのは、残念ながら一定数存在してしまいます。 

 

私は税金を徴収する部署で働いているのですが、お金に関することだけにクレームが多い傾向にあります。

 

中には個人の人格を否定するような理不尽な罵倒にあうこともあり、日々精神をすり減らしている職員が多いです。 

 

そんな市役所の現状をお伝えします。 

 

絶対に税金を払ったと言い張るおじいさん 

税金が課税された通知は、納付書と一緒に毎年同じような時期に自宅に送付されます。

 

納付書は銀行やコンビニで使うことができるようになっており、税金の納付があったら、市役所へデータが転送される仕組みになっています。 

 

また、税金を納付したときは必ず印鑑を押した領収書を渡さなければなりません。 

 

そのため、税金の納付があったときには確実にデータに残るようになっているのです。 

(コンビニ店員が横領していたとかなら話は別ですが。) 

 

ある日、課税の通知を持って年配の男性が市役所の窓口に来ました。 

 

その方が、いきなり、「課長を呼べ!」と言い出すので、とりあえず要件を聞きました。 

(いきなり課長を呼べ!と言われるのは市役所の職員にとってはあるあるだと思います。)

 

すると、「払ったはずの税金がまた来た。どうなっているんだ」とのことでした。 

 

個人のデータを確認し納付が確認できていないことを伝えるも、その方は「自分のパソコンで納税の管理をしているから間違うはずがない」と主張するのです。 

 

税金を納めたら必ず領収書が発行されるので、領収書を見せてくださいと伝えたのですが、「そんなものは捨てた。」とのこと。 

 

結局、どう説明しても折り合いがつかず、2時間ほど話した後に用事があるから帰ると言って帰っていきました。 

 

それから数日が経ち、再び窓口に来たようだったのですが、「税務署に払う税金と勘違いしていた」と言っていたらしいです。

 

結局払ってないことを理解してもらえたからよかったのですが、何とも言えない気持ちになりました。 

 

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〇〇学会に嫌がらせをされていると思い込んでいる人 

税金を滞納した人には、一定期間を過ぎると、督促状という手紙が送られます。 

 

この督促状は、事情があって納付ができない人や事前に相談済みの人も含む全滞納者に送られてしまうので、なにかとトラブルが多いです。 

 

その中でも、 強烈だったのが、 「お前は〇〇学会だから、 俺にこんな嫌が らせの手紙をおくってくるんだ!」という人がいました。 

 

納期限が過ぎてから一定期間経過すると送らなければいけない手紙なんですよ、 納期限内に払ってもらえれば送られませんよ。

 

といつものように説明したのですが、全く収まる気配がありません。

 

「市役所に〇〇学会のネットワークがあって俺を標的にしているのは全部知っているんだぞ!」と言っていました。

 

当たり前ですが、そんな話は聞いたことがありません。

 

挙句の果てには私のことを「お前は〇〇学会なんだろう!正直に答えろ」と言われてしまいました。

 

その後も恫喝のような言葉を浴びせられ、2時間以上・・ 

 

なんとか税金の支払いには応じてもらえたようですが、最後まで個人攻撃は止みませんでした。

 

こういった個人攻撃の対応は精神的に削られてしまうので、仕事をしていて辛いと感じる瞬間です。 

 

法律がおかしいと言ってくる人 

税金を滞納して、督促状を送ってから一定期間内に税金を納めなければ、その人の財産を差し押さえをしなければならないと法律で定まっています。 

 

私たち、滞納整理をする職員は、この法律に則って調査や差し押さえをしているのですが、滞納者からすると、一納得できない部分が多いらしく、差し押さえ後にもめるケースも多いです。 

 

もちろん、差し押さえの後には法律の話だけではなく、納期内に納税している人との公平性を保つため・・・とか、いろいろな話をさせてもらっているのですが、まず聞き入れてもらえません。 

 

ある差し押さえをした滞納者は、「どんな根拠で市役所がこんなことをしているんだ、税務署じゃあるまいし」とのことでした。

 

根拠法令を説明したところ、「そんな法律は間違っている!」という主張でした。 

 

正直、法律がおかしいと言われたところで、市役所の職員にはどうしようもないし、「じゃあ、あなたが議員になって法律を変えてくださいよ」なんて煽るようなことを言えば、さらに炎上すること間違いなしです。 

 

税金を滞納しても納付せず、納付できない事情もあるかわかりませんが、市役所に一切連絡せずに放置していた方がこういうことを言ってくるケースは本当に多いです。 

 

世間一般のイメージでは税務署の税金は納めないとダメだけど、市役所はいいだろうと思われているのだと思います。 

 

実際にそんな認識でいる滞納者は多く、市役所の税金を甘く見ている人が多い印象を受けます。 

 

実は、税務署が取扱う国税も、市役所が取り扱う地方税も、法律の上では順位は同じになります。

税金徴収の現場は同じような法律で動いています。税務署の税金を先に納めなければいけないというわけでは決してありません。

 

税務署に差し押さえされたらしようがないと思うけど、市役所だと納得いかないという人は多いのかもしれません。

 

その分、滞納者の反発は強いので、市役所の職員は消耗しているのです。

 

 

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市長と知り合いだから言いつけてやる!と言う人 

これも本当に多いのですが、滞納整理をしていると、「市長と個人的に知り合いだ。俺にんなことをしていいのか」とか、

 

「俺が市長に言いつけてお前を首にしてやる」

みたいなことを言ってくる人がいます。

 

そもそも、税金を滞納している人に対して差し押さえをしている時点で、法律に則って執行しているわけなので、市長もなにも関係ありません。 

 

中には、実際に議員を連れてきて、法律の話をすっ飛ばして感情だけで物を言ってくる議員さんもいます(どこの党とは言いませんが・・・) 

 

こちらとしては、「市長に言うならばご自由にどうぞ」というようなスタンスなのですが、そんなことを言ってくる人は大体もめるので話が長引きます。 

 

偉い人と知り合いだから差し押さえされずに、特別扱いをしてもらえると思っていたりするのでしょうか・・・? 

 

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ヤ〇ザと知り合いであることをほのめかしてくる人 

市役所で滞納整理をしていると、毎日大量の人と納税交渉をしなければなりません。 

 

中には、反社会的勢力の話を出して職員を恫喝し、税金を逃れようとする人もいます。

 

私も実際に、フルネームを聞かれたうえで「夜道には気をつけろよ」とか、「ガソリンを持って市役所に行ってやる」みたいなことを言われた経験があります。 

 

その時はさすがに警察に連絡して対応してもらったのですが、正直、この仕事をしていると命の危機を感じることも多々あります。

 

過去には、全国各地の市役所で、税金滞納の腹いせに車で市役所に突っ込んだとか、火炎瓶を投げ込んだとか、ニュースが流れてくることもありましたしね… 

 

まとめ 

滞納整理の仕事は、まじめにやればやるほどトラブルが多くなる仕事です。 

 

差し押さえをすればもめる場合も多く、正しいことをすればするほど、職員は精神的に擦り減っていきます。

 

特に、税金関係の職場はどうしてもお金の話が絡んできます。

 

お金のことになると人格が変わる人も存在しています。

それが、行政への不満と公務員批判もあいまって職員個人が攻撃されてしまうことになっているのではないかと思います。 

 

実際に、市役所の中でも、心を病んで休職する職員が多い職場ではないかと感じています。 

 

滞納整理をしていると、滞納者からよく聞くのが「税金泥棒」「〇ねって言うのか」だったり、「公務員ほど高い給料もらってない」というせりふです。

 

税金泥棒なんて、初めて言われたときは、ほんとにこんなこと言う人いるんだ・・・と思ってしまった記憶があります。 

 

 

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